「ハイレバレッジ=危険」は間違い!むしろハイレバのほうが有利な理由

初心者向け

断言しますが、ハイレバレッジのほうがメリットがあります。

なんとなく「FXのハイレバレッジ=危険」と理由もなく思っているかもしれませんが、理由もなく思っているだけなので、まずその印象を疑いましょう。

ただし、ハイレバレッジが危険な場合もあることは否定できないので、こちらについて解説し、
さらにはハイレバレッジのほうが良い理由についてをレバレッジが低い日本のFXと高い海外のFXを取り上げて解説します。

結論

  • 危険なのはハイレバレッジで身の丈に合わない巨大な取引を行っている場合です。
  • 10万円持っていて同じ1万ドル買う目的であれば、
    証拠金4万円(レバレッジ25倍)を使って1万ドルを購入するのと、
    証拠金1200円(レバレッジ888倍)を使って1万ドルを購入するのは同じことです。
    むしろ拘束されている額が少ない後者に軍配が上がります。
  • 強制決済(ロスカット)に耐えられる価格の変動幅はレバレッジが高いほうが大きく有利です。
  • ハイレバレッジは借金を生むという主張もありますが、ハイレバレッジと借金は関係がないです。
    特に日本のFXと海外とで比べたとき、海外FXにはゼロカットがあるため追証もなく借金も生みません。

レバレッジの仕組みなどを解説。ハイレバが危険かどうが知る上での必要な知識を解説。

レバレッジとは?

「手元の資金よりも大きな金額の取引ができる」仕組みのことです。

レバレッジは英語の「レバー(lever)」から来たもので、てこの原理を意味します。

例えば手持ちが1万円でレバレッジが3倍であれば3万円分取引でき、
レバレッジが100倍であれば100万円分取引できます。

このようにレバレッジはてこの原理のように少ない資金で大きな取引ができる仕組みです。

ちなみに、日本のFXの最大レバレッジ25倍であり、
海外FXのレバレッジは200倍~3000倍と幅広く高いレバレッジが用意されています。

証拠金について。証拠金とレバレッジとの関係を解説

証拠金とは?

FXの実際の取引では、株式投資のように売買の都度、代金を受け渡すのではなく、決済時に売買により生じた損益(差額)のみを受け渡します

新規建て時に受渡金額は必要ありませんが、取引により損失が生じた場合でも決済ができるように一定額の金銭を預けておく必要があります。これが「証拠金」です。

いわば担保のようなものです。

レバレッジから証拠金を計算する。証拠金の計算例

・レバレッジ25倍 | 1ドル=110円 | 1万ドルを取引する場合

レバレッジ25倍というのは 1 ÷ 25 = 4%という意味と同じです。

上記の条件の場合にて預ける証拠金は、
10000ドル × 110円 × 4% = 44000円
になります。

・レバレッジ888倍 | 1ドル=110円 | 1万ドルを取引する場合

レバレッジ888倍というのは 1 ÷ 888 = 0.11%という意味と同じです。

証拠金の計算は、
10000ドル × 110円 × 0.11% = 1210円
になります。

FXで生み出される損失は「損切り」と「ロスカット」のみ

前提として、FXで生み出される損失はこの2つしかありません。

  • ロスカット……FX業者が条件を満たすと強制的に通貨・ポジションを決済
  • 損切り……自分で損を出しているうちに通貨・ポジションを決済

この2つの理解がハイレバレッジが危険かどうか語る上で必要ですので説明します。

損失を生み出すロスカットの計算方法

さらに取引で生じた損失が一定以上になれば、強制的に決済されて損失を生み出します。これが「ロスカット」です。

この仕組みが入金した額以上の損失を追わないための仕組みです。

口座残高から含み損益を足し引きした額(有効証拠金)が「証拠金×○%」の数値を下回った場合に執行されます。

この○%の部分をロスカット水準と呼びます。
ロスカット水準は0%~100%と取引業者によりさまざまです。

いつロスカットが起こるか例を説明します。

ロスカット水準 50% | レバレッジ25倍 | 1万ドル取引
こちらの条件の場合、証拠金は44000円必要です。

そして損失を-22000円出したとき、有効証拠金は半分の22000円になるので、
強制的に持っている1万ドルが決済されます

売買したときの損失の計算方法

ドル/円やユーロ/円などは
110.12円
124.06円
などで表されています。


1万ドル買った場合、ドル/円が0.01円減れば損失は
0.01 × 1万ドル = 100円
になります。

つまり0.01円上下すると100円の利益もしくは損失が生まれ、
1円変動すると10000円の利益もしくは損失が生まれます。

つまりFXの利益は、

1通貨あたりの為替変動 × ポジション量(通貨量)

になります。

取引する通貨量が同じであれば、レバレッジが1倍であろうと100万倍であろうと生じる損失は変わりありません。

つまり、レバレッジ25倍で証拠金を44000円を使って1万ドル買うことと
レバレッジ888倍で証拠金1200円を使って1万ドル買うことは同じことです。

むしろ拘束される金額が低い後者に軍配があがります。

ハイレバレッジは危険ではなく、むしろハイレバレッジのほうが良い理由

同じ通貨量を取引するのであればリスクは変わらない

先ほどの似たようなことを説明しましたが、レバレッジが何倍であろうと同じ5万ドルなどを取引する場合、損失は変わりません。

国内FX業者海外FX業者 XM
レバレッジ25倍888倍
資本金50万円50万円
取引する量5万ドル5万ドル
1円の値動きに対する損失5万円5万円
取引に必要な証拠金22万円6000円

変わるのは取引に必要な証拠金のみです。

損失の額の大きさはレバレッジではなく取引する量によって変わります。

絶対的なロスカット水準はハイレバレッジのほうが低い

ロスカット水準は国内外問わずさまざまですが、ここでは50%とします。

同じ5万ドルを取引した場合、レバレッジ別のロスカット水準は以下になります。

国内業者25倍5万ドル証拠金22万円有効証拠金11万円でロスカット
海外FX A400倍5万ドル証拠金12000円有効証拠金6000円でロスカット
海外FX X888倍5万ドル証拠金6000円有効証拠金3000円でロスカット

同じロスカット水準50%であっても証拠金の額が違うので、ロスカットにより強制的に決済される水準が違います

50万入金して5万ドル取引する場合、

  • レバレッジ25倍 | 含み損 39万円
  • レバレッジ888倍 | 含み損 49万7000円

以上のようになった場合、強制的に決済されます。

見て分かる通り、レバレッジが高いほうがギリギリまで耐えることができます。

ハイレバレッジのほうが通貨(ポジション)を持っていても出金可能額が大きい

出金のルールは業者によってさまざまですが、基本的に残高から含み損益と証拠金を差し引いた額が出金できます。

通貨(ポジション)を持っているときは証拠金が拘束されていますが、レバレッジが高いほうが証拠金が低いのでいざというときにより多く出金できます。

海外FXにはゼロカットシステムがあるので借金はなし

日本のFXのレバレッジは海外FXに比べて低く25倍のレバレッジです。

このような低いレバレッジであっても日本のFXは借金を生む可能性があります。
なぜなら追証(おいしょう)があるからです。

もしロスカットが発動して強制決済されたとしても、急激な変動が発生していれば、口座残高以上の損失を生み出します。

この損は補填しなければならず追加で入金が必要になり、損が大きければ借金も生み出す可能性があります。

その点、レバレッジが高かかろうが海外FXでは口座残高以上の損失があっても補填する必要はありません。

このシステムはゼロカットシステムと呼ばれます。

なぜレバレッジが危険と言われるのか・そういったイメージがあるのか

ハイレバレッジはロスカットが耐えられる資金以上に売買できます。

50万円入金した場合、レバレッジ888倍であれば約400万ドル取引できる計算になります。

もし400万ドル取引した場合、0.01円動くと4万円の損益が発生し、たった0.125円動けば入金した額すべてがなくなります。

ハイレバレッジはロスカット額を下げたり、資金の効率性を高めるために有効です。

しかし、ハイレバレッジが危険だと言われる理由は、このようなことを理解せずに取引できるだけの量を取引するといった人がいるためです。

ハイレバレッジはトレードにおいてプラスになると断言できますが、資金管理の厳格さが低いレバレッジより求められます。

問題はレバレッジの高さではなく、身の丈に合わない取引量を決断したその人なのです。

まとめ

ハイレバ = 危険 と考える初心者の方は多いですが、実際は違います。

ハイレバレッジは身の丈に合わない取引さえしなければ断然トレードにプラスになります。

結局のところ
FXのリスクを決定するのは売買する通貨量と証拠金のバランス
なのです。

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